アスパラガスのおうち英語

TOEIC960点元英語教員のゆるおうち英語

混乱する英語フレーズ"be used to -ing""used to"の違いは?

こんにちは。元高校英語教員で、現在おうち英語に取り組んでいるアスパラガスです。

 

今日の話題は「be used to -ing」と「used to」です。英語を学んだ方なら出会ったことがある方も多いはずです。見た目は似ていますが、意味も使い方も全く異なります。英語学習者にとっては混乱しやすいポイントです。この記事では、違いや使い方について解説します。

 

1. 「be used to -ing」の意味と使い方

be used to -ing」は、「〜に慣れている」という意味を持つ表現です。このフレーズは、「be (am/is/are)」 + 「used to」 + 動名詞(動詞のing形)or 名詞で構成されます。「used to」はここで「慣れている」という状態を表し、直後に続く動詞のing形や名詞が「慣れている対象」を示します。

例文:

  • I am used to waking up early. (私は早起きすることに慣れています。)
  • She is used to speaking in public. (彼女は人前で話すことに慣れています。)
  • They are used to the cold weather. (彼らは寒い天気に慣れています。)

この表現は、「何かに対して慣れている」状態や感覚を表現するため、動名詞(動詞のing形)や名詞を使って具体的な内容を述べるのが特徴です。

2. 「used to」の意味と使い方

一方、「used to」は「かつて〜していた」「以前は〜だった」という過去の習慣や状態を表現するためのフレーズです。「used to」の後には動詞の原形が続きます。これは過去のある時期にはよく行っていた行動や存在していた状態を示し、現在はその習慣や状態がなくなったことを暗示します。

例文:

  • I used to play the piano when I was a child. (私は子供の頃、ピアノをよく弾いていました。)
  • She used to live in New York. (彼女は以前ニューヨークに住んでいました。)
  • We used to go to the beach every summer. (私たちは毎年夏にビーチに行っていました。)

「used to」は過去の繰り返し行動や状態を示すため、現在形や未来形では使えません。この表現は「過去の習慣」や「以前の状態」を明確に述べる際に非常に有効です。

3. 日本人英語学習者が混乱する理由

日本人英語学習者が「be used to -ing」と「used to」を混乱しやすい理由の一つは、「used」という単語が両方のフレーズに共通しているためです。しかし、文法上の役割や意味が異なるため、それぞれを正確に理解する必要があります。

  • 「be used to -ing」は、現在の習慣や状態に慣れていることを示すもので、「used」は形容詞として機能します。
  • 「used to」**は、過去の習慣や状態を示す表現で、「used」は助動詞のように使われ、後に動詞の原形が続きます。

4. 簡単な覚え方

これらのフレーズを区別する簡単な方法として、次のように覚えてみましょう:

  • be used to -ing」は「慣れている」状態を表す。→ 現在にフォーカス
    • 例:「I am used to studying every day.(毎日勉強することに慣れている)」
  • used to」は「かつて〜していた」ことを表す。→ 過去にフォーカス
    • 例:「I used to study every day.(以前は毎日勉強していた)」

まとめ

「be used to -ing」と「used to」は英語で異なる意味を持つ重要なフレーズです。この二つの表現を正しく理解し、使い分けることで、英語での表現力がより豊かになります。英語学習において混乱しやすいポイントですが、しっかりと区別して使えるようになれば、より自然な英語が話せるようになります。

 

余談
この記事を書こうと思ったきっかけは、5歳の長男が"I used to do that."(かつてそれをしていた)といい始めたからなのです。しかし、5年しか生きていない幼児に「かつて」なんてあるのだろうか、とクスッとしてしまいました。(具体的には、赤ちゃんの時にしていたことの話でした。)